ヤング吉原麻里子・木島里江
「多様な領域で活躍するSTEAM人材たちですが、そこには共通するマインドセットを見いだせます。型にはまらない自由な発想(think out of the box)、スピード感をもって発想を行動に変えていく「ひとまずやってみる」(give it a try)精神、そして「失敗して前進する」(fail forward)という考え方が、STEAM人材を端的に捉えています。」(p.56)
ある高校で、「総合的探究の時間」を「Thinking Design」と名付けて、一年間、ちょっと変わった「数学」の授業をした。「初めて見る問題でも自分で考えようとする力」「間違いを恐れないで他者と意見を語り合える力」をつけることを授業の目標とした。答えを言わない科学TV番組「考えるカラス」(NHK)に触発されて、勘違いしそうな、迷いそうな問題を、議論や実験を進めながら解決していった。まさに、「give it a try!」「fail forward!」の精神であったと共感する。教材づくりや授業の振り返りは、自転車操業の大忙しだったが、高校生の満足度は高かったのでほっとした。STEAM教育や主体的・対話的で深い学びには、こちらの仕掛けや熱意に答えてくれる「よい生徒たち」の驚きや笑顔が極めて重要。
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