2022年2月14日月曜日

『2020年6月30日にまたここで会おう』

瀧本哲史

「ブルームによれば、「教養の役割とは、他の見方・考え方があり得ることを示すことである」と。・・・ 学問や学びというのは、答を知ることではけっしてなくて、先人たちの思考や研究を通して、「新しい視点」を手に入れることです。」(p.30~p.31)

 『僕は君たちに武器を配りたい』など、若者たちに「未来を変えろ」との強いメッセージを投げ続けた瀧本さんが2019年に亡くなられた。視野や思考の枠組みを超えること、自分の才能に投資すること、そして具体的に行動を変えることを教えられた。私も、「わかった」という安心感よりも、「見方・考え方が深くなった」との実感を次につなげられる授業を目指したいと思う。「数学の歴史は考え方の歴史であり、既成概念から自由になる歴史でもある(上野健爾)」のだから。

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