高橋源一郎
「たいていのことを、ぼくたちはみんな知らない。ほんとうは知らないはずなのに、そのことに、ほとんど気づかない。・・・ そして、不完全と知ってはいても、その不十分な知識で、なにかについて語らなければならないときがある。」(p.16~p.17)
コロナ時代をいち早く掴んだジョルダーノの話、かつての日常に戻ることがいいことなのかと逆インタビューする五味太郎の話など、「いま」を考える材料・視点を提供する。現在進行形の重大課題に対して自分の意見を発するにはためらいがある。特にリーダーたちの判断は周囲からの批判に晒される。そうでなくても、私は自分のことばを語ることを避けてきた。人前で話をするのが苦手な教師もいるのだ。でも、大好きな安野光雅さんですら「表現にはいつも恥ずかしさが伴う」と感じていることを知って、少し勇気をもらった。このブログを始めるきっかけである。
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