おおたとしまさ編
「ほかの生物に比べて人間は圧倒的に子どもである期間が長いという特徴があります。そこから一つの仮説が見えてきます。あるときサルの中に、突然変異によりなかなか性的に成熟できない個体が現れました。一般的にいえば不利な条件を負っていることになります。しかしなぜかそういうサルが繁栄した。子ども時代に非常に重要な価値があったからだと考えられるわけです。つまり、遊びの時間が長いことが脳の発達を促した。そして、勉強も遊びの一部であるといえます。」福岡伸一(p.174~p.175)
タイトルの問いに対して、8人の著名人が子どもに語りかける。福岡さんは、生物学的に子ども時代に価値があること、子どものときにしか感じられないセンス・オブ・ワンダーが本当の勉強に導いてくれることを話す。私は毎朝、福岡さんの「ドリトル先生ガラパゴスを救う」(朝日新聞に連載中)を読むのが楽しみで、少年のようにわくわくしている。そう、若い頃を懐かしむより、子どものように好奇心あふれる日々をすごそう(迷惑をかけない程度に)。大人になって子どもの頃の夢が叶うことがあるのだ、福岡さんのガラパゴスの旅(『生命海流』福岡伸一)のように。
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