山本貴光編
Peter Medawar著『Pluto's Republic』に関する吉成真由美の書評「科学的な思考とは何か?」から
「「科学者は、自由に想像の翼を広げると同時に懐疑的であり、創造的であると同時に批判的でなければならないし、自由であると同時に非常に緻密な思考能力を持ち合わせていなければならない。」科学的思考を見分けるメダワーの視点はすがすがしいほど鮮明である。」(p.163)
優れたサイエンスブックを紹介する科学者たちを掲載した本である。(このブログを孫引きされる場合、何世代引きになるのだろう。)『Pluto's Republic』は、プラトンの『Plato's Republic(国家)』をもじっている。過去の科学者(国家に属する人たち)の「科学的」とは言いがたい振る舞いを切り捨てることで、科学的な思考とは何かを明瞭にしていく。「仮説の形成と修正」の中で研ぎ澄まされていく人こそが科学者と呼ばれるのだろう。ただ、この『Pluto's Republic』はまだ日本語訳されていないそうだ。
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